彗星スケッチ

於：長野県蓼科高原
観測時刻：2000年7月21日20時25分(JST)

日没と共に10cm対空双眼鏡を構え、視野の中に見えだした星を辿りながらじっと待 ち、20時（日没後約1時間）頃には、はっきり彗星が浮かび上がってきました。 光度は現在、ほぼピークに達しつつあると思います。
このように10cm対空双眼鏡では幅広い尾が見事に見えました。中心部は非常に良く集光しており、恒星状の中心部の光度は約7.5等、尾はほぼ一様に先端に向かうにつれ薄くなりますが、西側がやや長く濃く見えました。ステラナビゲータによるシュミュレーションではダストの尾のようです。

12x50mm双眼鏡による光度目測では6.7等。
集光しておりDC=6、Dia=8'、50mm双眼鏡でもp.a.10に45分角の尾がわかりました。
なお、このスケッチは光度目測の際の、きわめてラフなものであることをお許し下さい

7月21日夕のリニア彗星(C/1999 S4) r=0.77AU Δ=0.38AU
スケッチには20x100mm双眼鏡を使用、円は同双眼鏡の視野(約2.5度)
数値は比較星光度(TJ)（視野外の比較星も使用）